よそゆき

私的読書記録
   


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| 2010.03.26 Friday | - | - |


オセロー (新潮文庫)
福田 恒存,シェイクスピア
新潮社
(1973-06)
ムーア人の将軍・オセローは、ヴェニス政府から
サイプラス島に派遣される。
副官に任命されなかったことを不服に思う旗手・イアーゴーは、
オセローを陥れるため、策謀をめぐらせ…。
シェイクスピア四大悲劇、後期の傑作。

えと、表紙買いです。
新潮文庫のシェイクスピア作品たちは装画が良いんですよ。
浅野勝美さんという方が描いてらっしゃるらしいのですが。

中身のほうも、読みやすいです。
もちろん戯曲なのでちょっと慣れないところもありますが、
会話が多い小説と思えば問題なし。
古めかしい言い回しなどもおもしろく、
そういうところも良い。
ただ、四大悲劇だけあって、
ヒロインの身に起こる出来事の理不尽さは尋常ではない。
ちょ、おま、何してんのー!!?
という気持ちに耐え切れる人しか読めないのではと思わされた。
行動を起こすときは自分の足で裏を取れ、
そんなことを学び取りました(そういう話?)。
| 2008.01.15 Tuesday | 古典 | comments(0) |


甘い蜜の部屋
蜂蜜の皮膚と、曇った目をした美しい娘、モイラ。
一組の父娘の関係性と、モイラに魅せられた男たち。
愛情を貪り食う、愛らしい獣の物語。

時には古典を読んでみようかと思い、手に取った一冊。
このところ、あんまり冊数を読めなかったのは、
これにかかりきりだったからなのです。

子どものときから始まって、
物語が終わるときにもまだモイラは17歳。
しかし、これは少女の成長を追う物語ではありません。
モイラを溺愛する父との関係性。
モイラに魅せられ、破滅していく男たち。
これは父親の物語です。
狂気の小説です。
大正時代を舞台にした、美しい日本語で綴られた
この小説は、甘ったるい蜂蜜のような重さをもって
父娘の世界を垣間見せてくれます。
濃厚でした。
| 2007.10.08 Monday | 古典 | comments(0) |